販路開拓で初心者でもわかる商圏分析の仕方(2 )

商圏分析の進め方(久保正英).jpg1回目のつづきです。
1回目はこちら(⇒クリック

今回の目次はこちらです↓
==今回==
3.商圏分析の進め方
4.売上を構成する要因の検討と設定
(1)事業の売上に影響する「要因」をすべて洗い出す
5.設定商圏の明示(机上による商圏の設定) と売上見込の算定
(1)旅行速度の検討と設定

==スタート!==
4.売上を構成する要因の検討と設定
(1)事業の売上に影響する「要因」を検討する
 商圏を設定し分析する理由は、見込売上を算出することにあります。その売上は、多くの場合、以下のように設定して進めることが多いです。

見込売上高=導入率(来店率)×通行量×1人あたり消費額または客単価×営業日数
しかしながら、式の中にある導入率(来店率)をどのように決定するかは、非常に難しく、論理的に説明することが困難です。従って本書では、売上に起因する(影響する)要素を可能な限り洗い出し、そこから売上を予想するという手順をとることにします。
一般的には、売上を構成する要因は、次の図のように説明できます。

商圏分析の進め方(久保正英).jpg

商圏分析の進め方(久保正英)2.jpg

商圏分析の進め方(久保正英)3.jpg

立地要因とは、「どれだけお店に誘引する力があるか?」を示す言葉で、誘因性とも言われています。また商圏要因とは「事業やお店を取り巻く購買力や競合の影響を踏まえて、どれだけ売上を獲得する力があるか?」を示す言葉で、市場性とも言われています。 
立地要因は具体的に、顧客誘導施設や、認知度、動線、建物構造、アプローチから説明でき、商圏要因は、マーケットの規模や商圏の質、ポイント規模、競合から説明できます。それぞれの言葉は難しいかもしれませんが、「6.実際商圏の設定(実査による商圏の設定) と売上見込の算定」の「(1)要因毎の実査書と集計」にある実査書の質問の内容が参考になりますので、この内容から理解を深めていただければ幸いです。
 従って、商圏分析では、これらの要因を実際に「足と目で」確認する作業がポイントになります。

5.設定商圏の明示(机上による商圏の設定) と売上見込の算定
(1)旅行速度の検討と設定
机上で商圏を設定していきます。机上で商圏を設定する場合は、まず、旅行速度を設定します。旅行速度とは、事業を営んでいる(始めようとしている)店舗や事務所の「正面」の車や歩行者のスピードを設定することから始めます。
 徒歩であれば、概ね時速4㎞~7㎞になります。日頃、高齢者が多いと思えば、時速4㎞程度に設定すると良いでしょう。若年層が多いと感じていれば、7㎞程度に設定すると良いでしょう。高齢者も若年層もほどほど多いと感じるなら、間を取って5.5km程度にしても良いです。高齢者と若年層の構成比がわかる場合は、加重平均で算定しても良いです。決定が難しい場合は、商工会の経営指導員に尋ねていただければ問題ありません。なるべく実情に応じた歩行速度を決めていくことがポイントです。
車の場合は、実際の法定速度を参考に設定すれば良いです。

==今回はここまでですーー

次回は、
(2)e-STATによる机上の商圏の設定
(3)e-STATの商圏データでわかる主な内容

キーワード:商圏分析,販売促進,商品開発,集客,食品,広告宣伝,久保正英,中小企業診断士,食の集客と商品開発


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